HPVワクチンについて
若年男女へのHPVワクチンの助成があります。
新宿区では、、令和6年4月から、男性に対するHPVワクチンに対する助成が始まりました。平成20(2008)年4月2日~平成25年(2013)年4月1日生まれの男性が対象になります。男性もHPVワクチンを打つことで、尖圭コンジローマやHPVが関与するとされる咽頭癌の予防になり、男女間でのHPVの蔓延の予防にもなります。
今回はHPVやHPVワクチンについて解説していきます。
目次
HPVワクチンについて
HPVとは?
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性交渉を通じて感染するウイルスの一群です。
HPVは100種類以上の型があります。、そのうちいくつかは子宮頸がん、肛門がん、咽頭がんなどのがんを引き起こす原因となります。
HPVワクチンの概要
HPVワクチンは、これらのがんを予防するために開発されたワクチンです。HPVワクチンには主に以下の3種類があります:
- サーバリックス:HPVの2つの型(16、18)に対する予防効果があります。
- ガーダシル:HPVの4つの型(6、11、16、18)に対する予防効果があります。型16と18は子宮頸がんの原因となり、型6と11は性器疣贅(尖圭コンジローマ)の原因となります。
- ガーダシル9:ガーダシルの改良版で、高リスク型のHPVを含む9つの型(6、11、16、18、31、33、45、52、58)に対する予防効果があります。
ワクチン接種の推奨対象
HPVワクチンは以下の人々に対して推奨されています:
- 若い女性:子宮頸がん予防のために、主に9歳から26歳の女性が対象となります。小学校6年から高校1年相当の女の子は公費で受けることができます。
- 若い男性:性器疣贅や肛門がんの予防のために、主に9歳から26歳の男性が対象となります。冒頭で述べたように、新宿区では、、令和6年4月から、平成20(2008)年4月2日~平成25年(2013)年4月1日生まれの男子が4価ワクチンの助成対象になります。
ワクチン接種のスケジュール
HPVワクチンの接種は通常3回のスケジュールで行われます。
- 初回接種:任意の日
- 2回目接種:初回接種から1〜2か月後
- 3回目接種:初回接種から6か月後
効果と持続期間
HPVワクチンは、接種後2週間から1か月程度で免疫がつき始めます。効果は10年以上持続するとされ、長期間にわたるがん予防効果が期待されています。
副反応
HPVワクチンの副反応は一般的に軽度ですが、以下のような症状が報告されています。
- 局所反応:接種部位の痛み、腫れ、赤み
- 全身反応:発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛
- まれな重篤な副反応:アナフィラキシーショックなど
おわりに
HPVワクチンは、安全性と有効性が確立されたワクチンであり、多くの国で推奨されています。
自身や大切な人をがんから守るために、HPVワクチン接種の重要性を理解し、適切なタイミングで接種を受けることが推奨されます。
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